『星界の絵地図』(2)2006年02月23日 06時04分17秒

皆既日食の図。

ラインの古城を前景にして、ぽっかりと浮かぶ黒い太陽、そして神秘の輝きを見せるコロナ。

叙情的な。あまりに叙情的な…。
あるいは、ドイツ・ロマン派の余光をここに見るべきでしょうか。

ドイツの本は、石版画の色調も英仏と違って、ダミ色の、ちょっと濁った感じの色が特徴のように感じられます。そこにドイツの天文少年のほの暗い精神性を感じる、といえば穿ちすぎかもしれませんが。