東日天文館…リーフレット(1) ― 2006年03月05日 08時15分08秒

最近の買い物から。
昭和13年(1938)、東京有楽町にできた「東日天文館」のリーフレット(昭和15年版)。東日天文館は、前年大阪に完成した「電気科学館」に次いで、日本で2番目のプラネタリウムです。
表紙を飾るツァイスII型機の雄姿。
「天象儀」の文字がいいですね。
これを見ると、ただちに長野まゆみ氏の名作『天体議会』の冒頭の章を思い出します。(というより、この手の品から発想して長野氏は文章を紡がれたのか?)
★ ★ ★
「…正面に見えるプラネタリウムの広告塔(ネオン)が、ぱッと黄昏のように染まる。銅貨と水蓮がプラットフォームのこの地点を好んでいるのは、ひとえにこの広告塔を見たいがためである。南十字星の煌(かがや)く夜天(よぞら)を背景に旧式の投影機を描いた広告塔は、もう相当に古びていたが“天象儀館(プラネタリウム)”と書いてあるところなど、少年たちはおおいに気に入っていた。…」
(カッコ内はルビ。銅貨と水蓮というのは主人公とその友人の名前です。)
★ ★ ★
裏面の解説文がまた名文なのですが、それはまた明日。
昭和13年(1938)、東京有楽町にできた「東日天文館」のリーフレット(昭和15年版)。東日天文館は、前年大阪に完成した「電気科学館」に次いで、日本で2番目のプラネタリウムです。
表紙を飾るツァイスII型機の雄姿。
「天象儀」の文字がいいですね。
これを見ると、ただちに長野まゆみ氏の名作『天体議会』の冒頭の章を思い出します。(というより、この手の品から発想して長野氏は文章を紡がれたのか?)
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「…正面に見えるプラネタリウムの広告塔(ネオン)が、ぱッと黄昏のように染まる。銅貨と水蓮がプラットフォームのこの地点を好んでいるのは、ひとえにこの広告塔を見たいがためである。南十字星の煌(かがや)く夜天(よぞら)を背景に旧式の投影機を描いた広告塔は、もう相当に古びていたが“天象儀館(プラネタリウム)”と書いてあるところなど、少年たちはおおいに気に入っていた。…」
(カッコ内はルビ。銅貨と水蓮というのは主人公とその友人の名前です。)
★ ★ ★
裏面の解説文がまた名文なのですが、それはまた明日。
コメント
_ 福島正和 ― 2008年10月21日 00時47分06秒
はじめまして。科学館の展示の仕事をやっている者です。このブログの中で、使わせて頂きたい写真があるので、投稿させて頂きました。まずはご連絡頂きたいと存じますが、如何でしょうか?
_ 玉青 ― 2008年10月21日 06時55分51秒
福島様、はじめまして。
いい加減なパクリ画像(汗)でなしに、当方オリジナルの写真であれば、お使いいただいても問題ありませんが、どのようにご連絡すればよろしいでしょうか?
いい加減なパクリ画像(汗)でなしに、当方オリジナルの写真であれば、お使いいただいても問題ありませんが、どのようにご連絡すればよろしいでしょうか?
_ 福島正和 ― 2008年10月21日 16時47分31秒
福島です。玉青様、早速ありがとうございます。希望の写真やクレジット等使用条件の相談ができれば、と存じますので、まずは、直接小生までメールを頂くことは可能でしょうか?なお「千葉市科学館」という科学館で、ヤフー等の検索でアドレスはわかります。よろしくお願いいたします。
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