東日天文館…リーフレット(2) ― 2006年03月06日 06時19分01秒
裏面の解説文を掲げます。
★★★★★★★
『宇宙天体の再現-プラネタリウムの機能について』
解り難い天文現象を手に取るやうに理解させる天象儀であります。すなはち、難解な天文学もプラネタリウムの実験によつて其理解を速成させてくれるのです。
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日常生活と密接な関係を有つ天文現象がわれわれ人類に判つてゐないでは「話」になりません、況んや、あらゆる文化の華咲く今日において、天文諸現象が迷信的対象であるなど以ての外であります。そこでかうした難解な天文現象を、最も手軽に判り易く理解させるために生れたのがこのプラネタリウムであります。要するに、人工宇宙の再現装置と申すべきものでありませう。
☆
直径二十米、高さ十八米の丸天井を仮りの空として、其内面に日月星辰を実物そのまゝに映出し、併せて天の赤道、黄道、子午線、春秋分点、夏至、冬至点等の基準線まで現はして天体の運行を手易く見る人々をして理解せしめます。解説台のスヰツチの操作によつて南極、北極への空の旅も全く一瞬の間に行はれます。過去の空、例へば皇紀元年頃の空も判れば、未来の空即ち一万年後の空まで判ります。プラネタリウムの機能こそは千変万化であり、唯驚くばかりでありますが、これを製作しましたのは独逸のカール・ツァイス会社でありまして、この機械は正確に言へばツァイス・プラネタリウムです。
(以下略)
★★★★★★★
こういう文は声に出して読むといいですね。
こうした文体を自家薬籠中のものにできると良いのですが。
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