ハーシェル博物館2006年03月20日 06時26分02秒



何だかお分かりでしょうか?

これを「天文古玩」と言っていいのかどうか分かりませんが、ハーシェル博物館の扉のレプリカです。

高さは約21センチ。同館で購入しました。2つ買うと、背中合わせでブックエンドにもなります。素材は石膏(プラスターモデル)なので、相当重いです。

ハーシェル博物館はイングランド西部のバース市にあります。
1781年3月13日、ウィリアム・ハーシェルはバース在住時に自作の望遠鏡で、人類史上初めて土星外の惑星、すなわち天王星を発見しました。
その200周年を記念して、1981年3月13日に当時の旧居が「ハーシェル博物館」として開館したのです。

それからさらに四半世紀。天王星が発見されて225年。天王星が発見されたまさにその場所で買った品がこれだ!…と、無理やり雰囲気を盛り上げれば、そういうことになります。

英国のウィリアム・ハーシェル協会は、毎年この時期に年会と記念講演会を開催するので、姉妹団体の日本ハーシェル協会も、ハーシェルツアーと称して毎回出席しています。

ハーシェルという人は、協会のHPを見ていただければ分かりますが、相当に変わった人です。天王星を発見した当時は音楽家で、天文学はあくまでも余技だったのです。その後、天文学に専心し、恒星が凸レンズ型に分布していることを綿密な観測からつきとめたり、赤外線の存在を発見したり、多彩な業績をあげました。年会にはハーシェルの子孫の方(曾孫の孫)も参加され、ハーシェルの存在が身近に感じられました。

ちなみに、写真のレプリカは、Timothy Richards さんというバース在住の方の工房で作られたもの。ここは他にも様々な歴史的建造物のプラスターモデルを作っており、オンラインで購入も可能のようです。気の利いたプレゼントにいいかもしれませんね。

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