メアリー・ウォード著 『望遠鏡』(1) ― 2006年03月26日 08時54分01秒
★Telescope Teachings
The Hon. Mrs. Ward
London, Groombridge & sons, 1859
212p, 8vo.
ロス伯について書いたついでに、彼のいとこにあたるウォード夫人が著した『望遠鏡』を取り上げたいと思います。
ちなみに"Telescope Teachings" というのは初版出版時のタイトルで、後には"The Telescope"と改題されました。版を重ねた分、後者のほうが人口に膾炙しているので、ここでも『望遠鏡』と呼ぶことにします。
初版の副題には、
「天文学の発見に関する詳細な素描。併せて小望遠鏡の範囲内にある対象に特に言及。著者のオリジナルスケッチによる挿絵付き。最近の彗星をも含む天体の諸現象に関して強力な望遠鏡の力を借りて成しとげられた、興味深い発見の詳細を付す」
とあります。昔の本はタイトルが仰々しいですね。
写真は初版の扉絵。窓辺に置かれた小望遠鏡が愛らしい。
ロス伯の「レビヤタン」とは対照的な観望の楽しみが、以下綴られていきます。
(この項つづく)
◎付記: ふと思ったことを書きます。自分の文章の弱点は、語彙の乏しさで、何かを形容するとき、大きいものは何でも「雄姿」、小さいものは「愛らしい」一本槍で、芸がありません。鋭く自覚はしているのですが、つい書いてしまいます。未熟だ…。反省しつつも、多分これからもそうでしょう。
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