メアリー・ウォード著 『望遠鏡』(2) ― 2006年03月27日 06時28分14秒
昨日も書いたとおり、著者のウォード夫人(1827-1869)は、ロス伯のいとこに当たる女性です。
長じてアイルランド貴族に嫁ぎ、天体観測や顕微鏡観察に才を発揮しました(彼女は後者のテーマでも実に愛らしい本を書いていますが、それはまた別の機会に…)。
アマチュアの天文趣味人としては大先達で、女性観望家という点でも貴重な存在と言えます。
写真は彼女のポートレート。
いかにも理知的な美しさをたたえた女性ですね。
しかし、最期はこの一族の科学趣味が災いし、彼女はロス伯の息子が作った蒸気自動車に轢かれるという、悲惨な死を遂げました。
(この項つづく)
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