アンティーク双眼鏡(3) ― 2006年04月27日 05時05分02秒
写真はさらに溯って、19世紀前半の Dollond 社のもの。
当時は3代目のジョージ・ドロンド(1774~1852)が経営者の頃でした。
色消しレンズの製品化で名高い、ジョン・ドロンド(1706~1761)とピーター ・ドロンド(1730~1820)親子に始まる名門ドロンド社の名前は、それだけでウイリアム・ハーシェルを始めとするイギリス天文学の黄金時代をしのばせるに十分です。(だが、名門も時の流れには勝てず、同社はジョージの死後ひっそりと店を閉じました)。
しっくりと手に馴染む、茶色のレザー張りのボディに風格を感じます。革製ケースが付属。
こちらは状態が比較的良かったので、値段もそれなりでしたが、それでもドロンド社の正真の光学機器が1万なんぼ…といえば、アンティーク双眼鏡がいかにリーズナブルかお分かりになるでしょう。
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