天文少年と望遠鏡2006年05月10日 22時49分42秒


昨日の文章を書いてから思いついたことを書きます。

昨日は「1920年代の望遠鏡は入門用でも労働者のひと月分、高級機だと1年分の給料に相当する額だった」「だから高かったんだ」と論じたわけですが、しかし、今でも大人(マニア)が自分の趣味のために買う望遠鏡となると、価格的にはほとんど同じ感覚なので、真に問うべき問題は、「子供向け望遠鏡」という新しい市場がどうやって形成されたのか?ということなのだろうと思います。

これはこれで探り甲斐のある、大事な問題です。そしてまた、「天文少年はいかにして誕生したか?」という、より基本的な問いにもつながります。

この点について、以前思いつくまま書いた文章があります。
<明日につづく>


(写真は、ANDY'S WONDERFUL TELESCOPE by G. Warren Schloat, 1958 表紙)