ウィルソン山天文台2006年06月07日 06時12分22秒


1904年、カリフォルニアの山中に誕生したジャイアント天文台。

創設者は、ジョージ・エラリー・ヘール博士。
すなわち、かつてシカゴ近郊にヤーキス天文台(40インチ屈折)を作り、後にはパロマー山天文台(200インチ反射)を作った人物です。

セピア色に変色した上の写真(絵葉書)は、1917年に完成した、同天文台の100インチ反射望遠鏡とそのドーム。もちろん完成当時は世界最大の望遠鏡でした。

暗闇に浮かび上がるその巨体。びっしりと打った鉄鋲で補強された体躯。宇宙の謎に挑みかかる、勇壮な鋼の巨人の姿にどきどきします。

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ときに、昨日は2006年6月6日の「オーメンの日」でしたが、1938年の6月6日には、セス・ニコルソンがこの100インチ望遠鏡を使って、木星の第10衛星(リシテア)を発見しています。

彼は木星の衛星を全部で4つ発見していますが、そのうちの3つがウィルソン山天文台での成果でした。