The Universe Unveiled 『ベールを脱いだ宇宙』 ― 2006年06月25日 11時41分04秒

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B・ステファンソン、M・ボルト、A・フリードマン編 『ベールを脱いだ宇宙―器械・図像通史』
B. Stephenson, M. Bolt, and A. Friedman (eds) THE UNIVERSE UNVEILED: Instruments and Images through History, Adler & Cambridge, 2000
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この本は以前も紹介しましたが(http://mononoke.asablo.jp/blog/2006/01/29/230488)、天文アンティークを語る上では不可欠の本、まさに必携書です。
美しいオールカラーの図版は見ているだけで楽しく、またこの分野に関する目配りの利いた解説は、この本を単なる"coffee table book" 以上のものとしています。
内容の一部はアマゾンからも覗けるので、ご覧下さい。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/052179143X/qid%3D1151201633/249-9833535-3893151
同書で紹介されているのは、シカゴのアドラー・プラネタリウムの天文コレクションに含まれる品々ですが、その恐ろしく充実したコレクションには思わずため息が出ます。
表紙に写っているのは、18世紀にコペンハーゲンで作られたアーミラリー・スフィア。(昔は「渾天儀」と呼ばれました。語源と実態からすれば「環状天球儀」と訳すのがいいと思うんですが、定訳ではありません。)頁をめくればこうした美麗な品々が、古星図、天球儀、日時計、アストロラーベ…と、次から次へと出てきます。
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