パーキンス天文台(2)2006年07月03日 06時31分11秒


パーキンス天文台の正面入り口。
ホワイト・ボーダータイプの絵葉書です(1920年代前後)。

正面左右には古風な天使の像が立ち、ドアの上の丸天井にも何やら宗教的なモチーフが彫刻されています。ここは1923年に建設が始まった、比較的新しい天文台ですが、そのデザインはロマネスクの教会建築を連想させます。

天文台という比較的新参の建物の建築史は、さまざまな試行錯誤の歴史であり、たとえば以前見た、エディンバラ天文台(http://mononoke.asablo.jp/blog/2006/03/01/273091)は、19世紀初頭の新古典主義の嗜好に応じて、ギリシャの神殿様式をそっくりまねて建てられました。そして、このパーキンス天文台のように、さまざまな教会建築の意匠を取り入れた例も目に付きます。

ただ、天文台の建築史というテーマはなかなか興味深いのですが、残念ながら、あまり研究されていない分野のようでもあります。(以前、天文史関係のメーリングリストで、そんな話題がありました。)

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック