パーキンス天文台(3) ― 2006年07月04日 06時33分12秒
これも1920年代を中心に流行したホワイトボーダータイプの絵葉書。
パーキンス天文台は、外見は古風でも、中身は最新の設備を誇り、1931年当時世界で3番目に大きい望遠鏡(69インチ=175センチ反射望遠鏡)を有していました。
架台は堂々たるイギリス式赤道儀。写真では望遠鏡本体よりも、巨大なセメント製ピラーと車輪型のバランスウェイトの方が目立っており、何やらモダンアートの作品のようにも見えます。(紗のかかった画面もアートな雰囲気。)
この機材は、オハイオ・ウェズレヤン大学という小さな学校(4年制の教養学部大学―いわゆるリベラル・アーツ・カレッジで、日本でいえば短大に似た位置づけ)が、教育目的で使うには、明らかに大きすぎる望遠鏡であり、そのためパーキンス天文台は長いことオハイオ州立大学の管理下にありました。
その使用契約が1998年に打ち切られたため、現在パーキンス天文台では一般からの寄付を募って、運営基金設立に奔走中…と、同天文台のサイトはアナウンスしています(http://www.perkins-observatory.org/)。
どこも台所事情は大変なようです。
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