『理科の図鑑』…小学館の学習図鑑シリーズ122006年07月16日 09時37分56秒


ずばり『理科の図鑑』です。
昭和46年発行の改訂19版より、表表紙と裏表紙。

この図鑑は当時リアルタイムで読みました。それも繰り返し繰り返し読みました。かつて私の書棚にもしっかり収まっていました。

今、3分の1世紀を隔てて再び手にし、頁をめくると、時間の感覚が奇妙に捻じ曲がるのを感じます。単純に「懐かしい」という感じではないですね。非常に鮮明な既視感があるのに、いっぽうでは現実感が妙に希薄です。自分という存在が、小学生時代の自分と、現在の自分の2つに瞬間的に分離し、それぞれが別の時空で同じ本を読んでいるような気がします。

あの遠い日の理科室の夢。

毎年、夏休みの時期が近づくと、捕虫網、麦わら帽子、顕微鏡、自由研究、水泳バッグ、カルピス、蚊取り線香…といったイメージがひとつに混じり合って、一種の情調を奏でるのを感じます。