優雅なクラブ活動…オハイオ・ウェズレヤン大学天文台 ― 2006年07月19日 06時32分27秒
我が家のささやかな絵葉書コレクションは、ほとんど未整理のまま、ランダムにポケットアルバムにしまってあるため、かえって時には「おや?」という発見もあります。
写真は1908年の消印のある、手彩色絵葉書。オハイオ州デラウェアにある、ウェズレヤン大学天文台です。
同大学の天文台は、すでに「パーキンス天文台」として紹介済みですが、明らかにそれとは違った姿。
http://mononoke.asablo.jp/blog/2006/07/02/429893
http://mononoke.asablo.jp/blog/2006/07/04/431900
で、改めて調べてみたら、同大学には天文台が2つあって、こちらは現在「Student Observatory」と呼ばれ、同校の天文クラブが使用しているとのこと。(OWU天文クラブのHP http://cc.owu.edu/~starweb/)
後者は1896年に完成した、より歴史ある建物。作ったのは同じくパーキンス教授で、今のパーキンス天文台が1920年代に作られるまでは、こちらが「パーキンス天文台」と呼ばれていたそうです(ややこしい)。
なかなか完成度の高い建物です。19世紀の水準に照らせば、小天文台としては申し分のない構成。中央のドーム、向かって右手の子午儀室、左手の図書室と計算室。そして、当時のメイン機材は Warner and Swasey 製9.5インチ屈折望遠鏡でした。
建築細部の装飾も愛らしく、小さいながらも品の良い建物。
こんな優雅な雰囲気の中で営まれているクラブ活動もあるのですね。うらやましい。
しかし、上のサイトを読むと、同校天文クラブの活動は1990年代初頭にスタートしたばかりだそうです。最初はおんぼろの建物と機材の修復から始めて、途中、建物の地下に謎の部屋を発見して大改装したり、そんなドタバタも楽しげな様子。
最近のコメント