謎の天文ドームの正体は… ― 2006年08月31日 23時27分08秒
昨日のつづきです。
* * *
「これは何か?」といえば、要するに灰皿なんですが、その由来は灰皿の裏側に記されています。
「東京大学東京天文台 乗鞍コロナ観測所 10周年記念 1959」
文字をご覧頂ければ一目瞭然ですね。この灰皿は同観測所の10周年記念の配り物だったのです。珍品といえばかなりの珍品。ずっしりとした鋳鉄製です。
東京天文台(現・国立天文台)は、あちこちに附属観測施設を設けていますが、乗鞍コロナ観測所はその嚆矢であり、日食時以外にもコロナを観測することを目的に設立されました。
まだ戦後の貧しい時期に、標高2876メートルという高所に設けられた太陽観測施設をめぐるドラマの一端は、下記で読むことができます。
■乗鞍コロナ観測所ホームページ■
http://solarwww.mtk.nao.ac.jp/japanese/norikura.html
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