なつかしい地球儀…木造校舎のロマンス2006年09月20日 06時01分49秒


全くの偶然なのですが、渡辺教具さんの製品にこのごろ妙に縁があります。

写真も最近手に入れた品。高さ60センチはあろうかという、堂々たる大型の地球儀です。

渡辺教具のウェブサイトによれば、同社の創業は昭和12年。その後、昭和21年に本格的な地球儀の製作を開始した、とあります。(http://blue-terra.jp/profile/profile.html

写真の地球儀は昭和24年の発行なので、同社のごく初期の品。
地理表記を見ると、「列強」の依然広大な植民地に加え、中国がまだ「中華民国」となっている点が目を引きます。

日本を代表する地球儀メーカーの草創期の品―というだけでも十分貴重ですが、個人的に気に入っているのは、これが広島県尾道の某校旧蔵品だということです。

尾道と聞くとすぐ叙情的な連想が働く世代なので(尾道三部作!)、古風な脚部のデザインとも相まって、この地球儀の背後に非常にロマンチックな物語を思い浮かべたりします。