ウィーン大学天文台貴重書コレクション ― 2006年10月06日 22時32分45秒

★Rare Book Collection at the Vienna University Observatory
(http://www.univie.ac.at/hwastro/)
昨日教わったサイト。ウィーン大学天文台の貴重書コレクションを紹介するページです。
同天文台は、1755年、イエズス会士のマクシミリアン・へルによって創設されました。その蔵書は、イエズス会のコレクションを核に形成されたもので、1500年以前の本が5冊、1600年以前のものならば56冊、1800年以前のものとなると総計500冊に達するという、質・量ともに中欧随一の規模を誇ります。
メニューの "Digital Books" からは、その蔵書をPDFファイルの形で、いながらにして読むことができます。(現在読めるのは、1400年代の本が4冊、1600年代のヘヴェリウスの本が1冊、それに創設者ヘルの手になる1769年の金星日面通過記録の計6冊です。)
すごい!…とは思いますが、いかんせんラテン語のテキストは全くチンプンカンプンで、まさに猫に小判。ただ、今後、こういう形で各地の稀購書がいつでもオンラインで読める時代が近いことを予感させます。そうなったとき、古書収集趣味はどんな変化を遂げているでしょうか。
もちろん、いくらリアルな画像でも、紙の手触りやインクの匂いまでは再現できませんが、今後そうしたものに思い入れのない人々ばかりになれば、それも障害とは言えないかもしれません。寂しいことではありますが…。
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