むかしの「天文ガイド」 ― 2006年10月26日 21時26分49秒

70年代というと、手元に「天文ガイド」の古い号を何冊か買って持っています。写真は75年12月号。
子どもの頃にリアルタイムで見た本を、改めて買いなおして眺めるというのは、実に妙な気分ですね。以前も書いたことですが、単純に懐かしい…という感じではありません。
ところどころボヤけながらも、読んだ記憶は確かにあります。それを読んだときの「気分」もよみがえります。しかし、それとは別に、現時点ならではの感想も浮かぶわけで、自分の中に2つの人格があって、同じ本を同時に読んでいるような、ねじれた感覚を覚えます。
さて、現時点ならではの感想―というと、たとえば下の文章などどうでしょうか?(72年8月号より。いずれも原文のまま。)
★読者サロン★
ながあーい浪人時代の間にいろいろな現象が大宇宙で起った。だが、今年の春はなぜか暖かい、劣等星が大学星になったのだ。
今年は心をギッチリ引きしめて、自作8cm F15 フォーク式赤道儀を夜ごとワッセワッセ、野原にかつぎ出してはギンギンにケッパッテいるのだ。
天文学の何かを語り合い、また、自作ファン、その他なんでも屋のアナタ。この無鉄砲人間をきたえてはいただけないだろうか?応答せよ!毎夜、星々の間で待ってるョ。
(北海道札幌市 20歳)
私まってるんです。あの人からの便りを。
いつというあてもないのに、じっと、こうして星を見ながら。
私、まってるんです。来るあてもない便りを。
星がたった1度動くだけなのに、とっても長い時間に思えるんです。
私、まっているんです。もうずっと、星を見てるんです。
これからも、まだまだずっと、こうしてまってるんです。
(岡山県井原市 高3)
天ガの読者サロンのあり方は自由でいいのではないですか?
小生は反赤を持っているんでヤンスが、無性で観測はほとんどやらないで、夜空をみたりしてニタニタしているんでヤンス。これで楽しければいいんでヤンスョネ。美しき乙女との文通希望。
(東京都足立区 高1)
…こういうのを読んでニヤニヤするのは品がないと思いますが、でもやっぱり頬が緩んでしまいます。そんなことはないでヤンスか。
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