パリ天文台(3)2006年10月30日 07時37分40秒


「1906年・パリ」の消印があります。ちょうど100年前に使われた絵葉書。

窓の形やドームの大きさからすると、小ドームの内部のようです(一昨日の写真では、建物の屋上の右側に大ドーム、左側に小ドームが見えます)。

写真撮影用赤道儀 Equatorial Photographique とキャプションにあり、左下の乾板ホルダーの脇で、男性が必死にガイド操作しているのが見えます。

望遠鏡と交差する六角形の筒が赤道儀で、いわゆるイギリス式架台ですね。写真だとはっきりしないのですが、この「筒」は中空のフレームで、望遠鏡本体はそこを貫通しています。現在の様子を写した下の写真を見ると構造がよく分かります(今の架台は2代目のようです)。

http://www.cnrs.fr/cw/dossiers/dosbig/decouv/ximg/outil/outilAnc/0000418.htm

リンク先のキャプションを読んで知ったのですが、この望遠鏡こそ、写真天図(carte du ciel)計画―写真撮影によって11等級以上の恒星を全て目録化しようという、壮大な計画―に際して使われた望遠鏡だそうです。

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