木箱の中の鉱物世界 ― 2006年12月21日 16時37分54秒

理科室の空気を強く感じさせる品に、木箱入りの岩石・鉱物標本があります。
このごろ、よくオークションで見かけるような気もしますが、あちこちで廃棄処分されてるんでしょうか? 腐るものでもないのに、もったいない…と言いながら、その恩恵を蒙っている一人です。
木蓋を開けて顔を近づけると、何となく冷たい匂いがするのも良いし、折箱に入った標本が整然と並ぶ様子や、記載ラベルの文字面にも、一種「怜悧」な趣があります。
■No.2 黄銅鉱 Chalcopyrite
兵庫県朝来郡生野鉱山 正方晶系 硬度3.5 比重5.0…
その「サイズ」もまた重要な要素です。子供向けの標本セットのようなチマチマしたものではなく、手のひらにずしっとくる、いかにもハンマーで岩塊を打ち欠いたような量感が、「これぞ本物の石の標本だ!」という「本物感」を高めています。(でも、チマチマした物にも、また別種の魅力があるのも事実。で、その手の物も部屋にいくつか並んでいます。)
そして木蓋に麗々しく貼られた「理振法準拠品」のラベル。理振法とは何ぞや?と思いつつも、理科室好きにとっては、何か「皇室御用達」めいた響きがあります。
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