さらにチャーミングな本(1)2007年01月06日 20時27分51秒


Seeing Stars には、すでに一世代前に、先蹤となる本がありました。

★ASTRONOMY FROM A DIPPER
 Eliot C. Clarke(著)
 Houghton Mifflin Co., Boston, 1909(第8刷)

20.5 X 11.5cm という超横長の変形版。これまた66頁という薄い本です。
1909年というのは、日本でいうと明治42年ですが、本当にそんな昔に出た本なのか、今もって信じられない気がします。

中身については、明日以降おいおい紹介していきますが、これは実にいい本です。今でも古書サイトにあたれば簡単に手に入ると思いますが、お手元に置かれて決して損はないでしょう。

著者のクラークについては全く知るところがありませんが、19世紀末に、ボストンで公共下水やごみ処理の本を著した同名の人がいて、たぶん同じ人だと思います。とすると、これは天文学の専門家ではなく、都市工学畑の人が余技で書いた本なのでしょう。

冒頭の献辞を見ただけでも、全篇に横溢するユーモアとウィットが知れようというものです。

 □  □  □

 孫娘、Alice de Vermondois Ware へ。

 この記念すべき天文学書が出版社に受け容れられた、
 まさにその日に天上世界に光輝を添えた新星よ。

     (-_-)

 ボストン座の新星(Nova Bostoniae)。
 最初の出現から24時間後の観測結果より。


 □  □  □

実際には、上の顔文字の部分には、すやすや眠る赤ちゃんの顔写真が印刷されています。

コメント

_ トコ ― 2007年01月08日 00時41分54秒

玉青さま、遅くなりましたが明けましておめでとうございます。
今年も楽しい理科&天文の話題を楽しみにしております(既に人体模型の写真にドキっとさせられました:笑)。

ところで、この本!なんてかわいらしい…!!
縦が11cmというと、それほど大きな本ではないのですね。
小さめで、お洒落で、ユーモアのセンスがあふれている本…。
今後の中身の紹介も楽しみです。

_ 玉青 ― 2007年01月08日 22時58分00秒

トコさま

おめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

日記を拝読しました。年明けから精力的に動かれてますね。真白君も温かそうで何よりです。同じ人形でも、人体模型とはえらい違いですね。人体模型の方は、寒さ知らずで、小雪まじりでも裸で頑張っています。。。もう何十年も裸ですから、鍛え方が違うのでしょう。

また理科室趣味の漂う作品世界が構築されることを楽しみにしています。

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