さらにチャーミングな本(2)…ASTRONOMY FROM A DIPPER ― 2007年01月07日 21時11分06秒
ASTRONOMY FROM A DIPPER ―『北斗七星からはじめる天文学』。
まずはその前書きです。
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主な星や星座が分かれば、宇宙はぐっと身近なものになるし、ただぼんやり眺めるのと違って、空を見上げるのがとても楽しみになる。星々をヨブやホメロスが使った名前で呼べば、想像の翼も広がるだろう。
あまり苦労せずに学べるものなら、多くの人は星について学びたいと思っているはずだ。今ではそうした知識への手引きとなる、数え切れぬほどの星図や教科書があるけれど、たいていその試みは失敗に終わっている。そうした本を書いたのは専門家であり、彼等はあまりに多くのことを教えたがるし、初心者のつまずきやすい点に全く無頓着だからだ。
生徒と五十歩百歩の知識しか持たぬ者こそ、ここでは最良の教師なのだ。その点で、私はまさに教師にうってつけの人間といえる。
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ご覧のように、この本は、文字も挿絵も紺色のインクで刷られており、文体ともマッチした、軽やかな感じを生んでいます。挿絵は作者自身の筆になるものですが、素人とは思えぬ手際。実に洒落ています。
(この項つづく)
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