ライプツィヒ天文台2007年01月10日 23時34分27秒


19世紀後半と思われる、ドイツの百科全書の挿絵より(部分)。欄外に、ASTRONOMIE Taf.8.(天文学 第8図)とあります。

版画のみ切り売りされていたので、書誌情報がはっきりしませんが、版元はライプツィヒの Brockhaus 社です。

一応、各地の天文台を紹介する挿絵で、グリニッジや、プルコヴォ(ロシア)のような有名どころも見えますが、それら以上に詳しく紹介されているのが、御当地ライプツィヒの天文台(1861年完成)。身びいきの要素が、露骨に見られます。

中央の大きな図は、同天文台の大ドームの内部。その左右には、小ドームや子午儀室の内部も詳しく描かれています。

多数の図を稠密に並べ、パッと見、紙面がいかにも黒々としています。同時に買った他の図版(出所は同じ)も似たような感じ。あるいは、その密度感がドイツ風なのかもしれません。