理科室風書斎への手引き…澁澤龍彦邸2007年01月11日 20時40分20秒

(澁澤邸の居間のキャビネット。細江英公撮影)

●「太陽」1991年4月号
  特集 澁澤龍彦の世界 Encyclopedia Draconia

理科室風書斎と聞くと、澁澤龍彦(1928-1987)邸の居間と書斎を思い浮かべます。

澁澤氏もはや没後20年ですか。
私は澁澤ファンでも何でもないのですが、没後すぐに出た「季刊みづゑ ・冬号」で見て以来、「書斎を持つなら、ああいう空間にしたいな…」と思いながら、現在にいたっています(←前途遼遠也)。

上に挙げたのは、それから3年後の91年に出た「太陽」の特集号。内容は「みずゑ」の記事と大同小異ですが、邸内の別テイクの写真が見たくて、今回新たにバックナンバーを探して購入しました。

 ☆  ☆  ☆

当時からいちばんのお気に入りは、上のキャビネット。(「みずゑ」にも大きく載っていました。) これこそ、20年前、元・理科少年の心にふたたび理科室趣味の灯を点した元凶なのです。自然界のオブジェが詰まった棚を、自分の手元に置くという発想はこの時に生れたと思います。

今の自分の部屋を改めて見回すと、オウムガイ、貝殻、ウニ、カブトガニ、サソリ、サンゴ、紫水晶…etc、自分がいかに1枚の写真に影響され、その模倣に努めてきたか、慄然とするほどです。


■澁澤邸の近影はこちらでも見られますが、画質がやや悪いのが残念。
 神保町ドットコム(http://www.jimboucho.com/study/001/index.htm

コメント

_ T.Fujimoto ― 2007年01月12日 01時00分52秒

こんばんは。
頭蓋骨もコレクションに入れなきゃ、ってことですかね。
メメント・モリ?

_ たつき ― 2011年12月06日 00時25分43秒

玉青様
頭蓋骨は必須です。日本では無理ですが。
あとは魂を持った人形でしょう。
渋澤さんのところには両者があり、あの家が私の理想です。

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