小さな星座早見盤2007年01月25日 06時45分57秒

星座早見盤をいくつも持つというのは、実用という点からは確かに無駄なのですが、他方、その表情・デザインには、その時代の雰囲気がよく出ていて、当時の star gazerの心を偲ぶには恰好の素材だと思います。そんなことを考えているうちに、自然と手元に早見盤がたまってきました。

写真はポケットサイズのかわいい早見盤。直径約11センチしかありません。
1950年代のチェコスロバキア製です。

冷戦時代の東欧というのは、独特の雰囲気がありますね。冷徹な国家主義の一方で、民衆的な素朴さがあり、およそ軽薄短小の対極に位置する世界。そしてまた良くも悪くも「どうしようもなく20世紀的」な世界という感じがします。

東欧切手は、素朴な愛らしさ、プロパガンダアート的なキッチュさで一部に人気がありますが、この早見盤に描かれた都市のシルエットにも、何となくそれに通じるものを感じます。