プリンストン大学天文台 ― 2007年01月28日 23時41分55秒
アメリカ、ニュージャージーのプリンストン大学にあった、Halsted 天文台の絵葉書(1910年頃)。
プリンストン大学は、いわゆるアイビーリーグの名門ですが、この文字通り蔦の絡まる煉瓦作りの天文台は、ドームや丸窓も愛らしく、おとぎ話っぽいというか、何となく不思議の国のアリスっぽい雰囲気があります。
冒頭、「プリンストン大学にあった」と書いたわけは、ここは1872年に建てられた後、1934年に現在の FitzRandolph 天文台に取って替わられたからです。絵葉書当時の主力機材は、23インチ望遠鏡。また台長はチャールズ・ヤング(1834-1908)の後を継いで、ヘンリー・ノリス・ラッセル(1877-1957)が就任した頃です。
ヤングは太陽分光学で業績を上げた、全くの19世紀人ですが(彼は19世紀後半を代表する天文教科書も著しました)、いっぽうのラッセルは、「ヘルツシュプルング=ラッセル図(H-R図)」に名を残す、20世紀天文学をリードした人。互いにかけ離れた時代の人と思っていたのですが、この天文台を舞台に、意外に近接して活動していたことを今回知りました。(そもそもラッセルはヤングの直弟子で、ヤングの指導でPh.Dを取ったのだとか。)
■参考:Astrophysical Sciences, The Department of,
■現在のFitzRandolph 天文台については:Princeton University Observatory
コメント
_ 玉青 ― 2007年01月29日 00時25分10秒
久しぶりにHTMLでの投稿です。リンク先のURLが長い場合、そのまま貼り付けるとレイアウトが崩れることが判明したので。(スタイルシートを編集すればいいのかもしれませんが、そのやり方がわかりません。)とりあえず備忘として、ここに書き留めておきます。
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