L. ルドー著『星の研究法』(3)2007年02月08日 21時14分53秒


さて、本書の中身です。文中には総計79点の挿絵が載っています。全て白黒図版ですが、クラシックな天文趣味を感じさせる良い絵です。

上はアマチュア用天文ドームの図で、著者ルドー自身による挿画。キャプションには「回転式の屋根を持った木製の天体観測室」とあります。

八角形の建物の各辺に、8つの惑星-冥王星は当時未発見-のシンボルが描かれているのが目を引きます。20世紀初頭、プロの施設はすでにジャイアント天文台への道をひた走っていた時期ですが、この愛らしい建物には、そうした流れとは全く異質のものを感じます。アマチュアの天文趣味が、まさに趣味として純化した時代ならではの産物だと思います。

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