L. ルドー著『星の研究法』(4)2007年02月09日 06時36分20秒


久しぶりに連日の投稿。(仕事の方はまだ片付きませんが…)

上は、パリの Secretan 社製 「簡易式架台に載った望遠鏡」 の図。のっぽな経緯台に載せることで、経緯台の泣き所、天頂部の死角をなくしています。巧みな工夫ですが、いかにもトップヘビーで、すぐお辞儀をしそうにも見えます。

最近は、ミードやセレストロンの量産型「シュミカセ」望遠鏡による市場の寡占状態が続いていますが、何となくそれを思わせるシルエットで、面白いと思いました。

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さて、本書の中身を概観するために、以下目次を抄出します。

第1部 観測のための手段
1.1 眼視観測用機材(双眼鏡、望遠鏡の原理、架台と三脚、赤道儀の原理…etc)
1.2 写真撮影用機材
1.3 アマチュアの天文台

第2部 観測の方法
2.1 天体観測のための一般的助言
2.2 裸眼での観測(星の多様性、流星と隕石、黄道光…etc)
2.3 望遠鏡による観測(太陽、月、惑星、二重星、変光星、星雲・星団…etc)
2.4 天体写真(長時間露出による星野写真、直焦点撮影、接眼位置での拡大撮影…etc) 

写真撮影にもかなりのページを割いており、入門書といいつつ、相当本格的な内容になっているようです。

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こうした本を見るにつけ、「今年は本気でフランス語を学ぶか!」という思いがフツフツとたぎります。毎年春先になると、妙な向学心に燃え、読みもしない大部な本を買い込んだり、家族に向けて大言壮語したりするのが常で、今年もいよいよその時季が来たか…と思いつつ、これも体内時計が至極順調な証拠なのでしょう(すぐにその火が消えるのも毎年のことです)。このサイクルには、まだ地球温暖化の影響は現れていないようです。。。