隔絶した世界…博物学書肆・ユンク ― 2007年02月12日 05時32分00秒

(下記サイトより)
最近、格差社会ということが言われますが、まさにそうだな、と如実に首肯されるのが、このサイトです。
■ http://www.antiquariaatjunk.com/
1899年に創業した、博物学関係の古典籍を商うユンク(オランダ)のサイト。
最上段のメニューから在庫をブラウズすると、詳細なデータとともに外観と中身の写真が閲覧できます。美麗な図版に息を呑みつつ、お値段の方はと見ると、これが完全に千ドル、1万ドル単位の世界。
こういうものには多分一生縁がないでしょう。ちょっと頑張ればどうにかなる…というレベルを超えて、最初から接点の持ちようもない感じです。持たざるものの悲哀を痛切に感じます。嗚呼…
それにしても、荒俣宏氏はこういう世界で孤軍奮闘、日本における博物趣味の鼓吹に一人奮戦してきたのかと思うと、改めて賛嘆の念を覚えます。
1980年代初頭、荒俣氏が超人的なペースで著作を公にし始めたのは、博物図譜購入の資金作りのためだった…と、松岡正剛氏は書きとめていますが(http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0982.html)、その剛腕ぶりもまた驚き。
最近、格差社会ということが言われますが、まさにそうだな、と如実に首肯されるのが、このサイトです。
■ http://www.antiquariaatjunk.com/
1899年に創業した、博物学関係の古典籍を商うユンク(オランダ)のサイト。
最上段のメニューから在庫をブラウズすると、詳細なデータとともに外観と中身の写真が閲覧できます。美麗な図版に息を呑みつつ、お値段の方はと見ると、これが完全に千ドル、1万ドル単位の世界。
こういうものには多分一生縁がないでしょう。ちょっと頑張ればどうにかなる…というレベルを超えて、最初から接点の持ちようもない感じです。持たざるものの悲哀を痛切に感じます。嗚呼…
それにしても、荒俣宏氏はこういう世界で孤軍奮闘、日本における博物趣味の鼓吹に一人奮戦してきたのかと思うと、改めて賛嘆の念を覚えます。
1980年代初頭、荒俣氏が超人的なペースで著作を公にし始めたのは、博物図譜購入の資金作りのためだった…と、松岡正剛氏は書きとめていますが(http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0982.html)、その剛腕ぶりもまた驚き。
コメント
_ Akiyan ― 2007年02月12日 23時20分34秒
_ 玉青 ― 2007年02月13日 22時10分00秒
ネット上の情報ですが、荒俣氏が本に費やした額は推計5億円だそうです。『帝都物語』の印税1億5千万円は本に消えたと荒俣氏自身が書いていたので、まあ途方もない額を使ったことは間違いありません。何をどうコメントすればよいのか、頭がボーっとしてしまいます。
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1つは、NHK市民講座のテキスト。
1988年10月-12月。タイトルは博物学の世紀。
もちろん講師は荒俣宏氏。
放送もビデオに録っていたはず。
もう1つは、1991年の著書。
タイトルは稀書自慢紙の極楽。すごい本です。