再びフラマリオンの 『一般天文学』 について(3)2007年02月19日 23時35分20秒


昨日も書いたような、「あまりに文学的な」挿絵の例。
打ち捨てられた大砲に、1羽の鳥が舞い降り、歌をうたっています。キャプションは、「人間にはお構いなしに、花は開き、鳥はさえずる。自然は自ずから常によみがえる」。

この絵は「太陽の運命:太陽も一つの星に過ぎない」と題された章の中に唐突に出てきて、文脈が今ひとつ分かりにくいのですが、ここで英語版を参照すると、なかなかこれが容易ならぬ章であり、フラマリオン思想の神髄が現れていることがわかります。

(この項さらに続く)