天体説明器(2)2007年03月21日 08時06分30秒

アップにしても判りにくい図ですが、右側が太陽、左側が地球と月で、それぞれグルグル公転・自転するようにできています。

太陽と地球の中間にある円板は「経度と時刻の関係説明具」。さらに太陽の心棒の上から左に突き出た4本の針金の先に、それぞれ星形が付いていますが、これらは「水星、金星、火星、木星」を表しています。

「これだけの部分品が整つて居りますので 小学科課中天文地学に関するものは 全部説明ができる訳であります」

…と、メーカーは胸を張っています。その他、この器具は下に記す通り、優れたる特長を多々有して居ります。

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●小学教科書に準拠せる● 天 体 説 明 器

詳細なる特長は添付説明書〔…〕に記載せられてあるので 一見して直ちに分りますが 考案者が在米教育者の関係上 特に米国式に堅牢を旨として製作されて居ります

主要部分は全部洋銀鍍金で極て優美であり 盤へ添付の説明図書は 高級ブリキ印刷で破損する事の無い 永久的なものであります

定価は(金十八円)で 送料雑費(金一円七十銭)は弊社負担とし 代金支払は一ヶ年以内として居ります 

天体に関するものの教授は 最も困難なる処ですが 吾人の生活との密接な関係上 之れを等閑に附するわけにはゆかないので 各担任教師の苦心して居た折柄 本器の出現は到る処大賞賛を以て迎へられ 一郡十余校全部へ納品した記録さへ有して居ります

御採用の程切にお願ひ申します

●特価 十五円