『植物標本集ならびに植生の記載』(2) ― 2007年04月18日 05時29分23秒
標本の記載を見ると、私の手元にあるのは、すべて1903~04年に同地(オハイオ)で採集されたものです。
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写真は、標本ラベルに該当する “Plant Description” のページ。
筆記体で読みにくいのですが、
・採集日 1903年5月4日
・科 アブラナ科
・種名 ナズナ(一般名 羊飼いの財布 Shepards Purse)
・採集地 J. A. バリス師の庭
・生育環境 小川の近く
・植生 外生、草本、直立、一年草
…等から始まって、根、茎、枝、葉、花序、花冠、蕊、実、種の特徴が、事細かにびっしり記載されており、単なる「押し花」のレベルを超えた「学術標本」であることが分かります。
それにしても、100年前にアメリカの野原で摘まれた花が、今私の目の前にあるというのは、何とも不思議な感じです。「小川近くのバリス師の庭で採集」というところが、何となく乙女チック。
(この項つづく)
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