『稲垣足穂の世界』…リニューアル2007年04月23日 08時04分36秒

(↑野又 穫 「Perspective-21」 2001年、本書より)

今年の初め、雑誌『太陽』の足穂特集号を取り上げましたが(http://mononoke.asablo.jp/blog/2007/01/14/1112183)、その新版が出ました。

★『稲垣足穂の世界 ― タルホスコープ』
 種村季弘・荒俣宏・あがた森魚=著、コロナブックス編集部=編
 平凡社コロナ・ブックス、2007
 (版元による紹介  http://www.heibonsha.co.jp/catalogue/exec/browse.cgi?code=634029

奥付には、“本書は、『太陽』(1991年12月号)「稲垣足穂の世界」をもとに加筆し、新原稿・図版を追加して再構成したものです” …と注記されています。

図版は大幅に差し替えとなり、しかもいずれも気が利いているので、タルホ度は一気に倍増という感じです。元の雑誌よりも、ぐんと良くなりました。もちろん、例のしょうもない男娼風の青年も姿を消しました。

タルホの名に反応する人なら、買って損はない一冊。