ドレイパーもの…雑誌挿絵より2007年04月27日 05時47分09秒


昨夜は不覚をとって寝てしまいました。

  ★    ★    ★

さて、同じネタで話をひっぱりますが、今日もドレイパーものの続きです。

写真はドレイパーが使ったメイン機材の版画(部分)。「1881年の彗星を撮影をしているヘンリー・ドレイパー教授。ニューヨーク、ヘイスティングスの自宅天文台にて」…と、キャプションにはあります。

28インチ反射望遠鏡と11インチ屈折望遠鏡を駆って、彗星を追うドレイパー。ドームの開口部から彗星の姿がちらりとのぞいています。

この絵の翌年には、ドレイパー自身が天空に召される身であったことを思うと、暗黒の中で彗星と対峙する彼の姿が、何かただならぬものに思えます。

この図は雑誌の切抜きから取ったものですが、誌名がどこにも書かれていないので、出典は不明。記事は“Comets”というタイトルで、イギリスのアマチュア天文家、W.F.Denning(1843-1931)が、約8頁にわたって彗星の科学知識を概説しています。本文からすると、ちょうど1881年に執筆されたようです。