黄金の星書…続・『星界の絵地図』2007年05月27日 20時21分55秒


延々と本棚の片付けをしていますが、いまだ片がつきません。げんなり。

☆   ☆   ☆

…という泣き言はさておき。
どうでしょう、このブックデザインは。
漆黒の地に金彩で天文ドームと望遠鏡、そして満天の星空が描かれています。まるで豪奢な蒔絵細工のようです。

★Edmund Weiss,
 STJERNHIMMELN I BILDER: Astronomisk Atlas
 Oscar Lamm, Stockholm, 1888
 pp.59, small folio (高さ約 44cm)

この表紙絵と、『星界の絵地図』という書名にピンと来た方もいると思いますが、実はこの本は以前も取り上げました(http://mononoke.asablo.jp/blog/2006/02/21/)。

前に取り上げたのは、ドイツ語版の原著で、今回はそのスウェーデン語版です。原著のカラフルな表紙絵もグッと来ましたが、この黄金の表紙もとても素敵ですね。スウェーデン語など読めもしないのに冗費して…という反省もなくはないのですが、表紙の魅力に抗えず、ついつい購入しました。

古書の世界にも、「ジャケ買い」はある、という例です。

内容はドイツ語版の忠実な翻訳で、39枚のカラーリトグラフが収められている点も同一です。これを機会に、本書からまた目新しい図版をご紹介できればと考えています。

■付記:
 今回は一寸ものぐさして、eBay に出品された時の商品写真を、そのまま流用しています。実際には、表紙の地色(図の周囲の色)はもう少し明るい、朱色がかった色です。