続・『星界の絵地図』…テバット彗星2007年05月29日 22時54分38秒

「1861年の大彗星(グレートコメット)」と通称される、非常に明るい彗星。

静かな夜の湖に照り映える、巨大な彗星の核と尾。その神秘的な光景を見つめるものは、湖畔の草木と、独り画家のみ…。これは名画ですね。まさに私が「星景画」と呼ぶジャンルの代表作。

今ウィキペディアで「大彗星」を引いたら、これと同じ絵が参考図版として掲げられていました。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%BD%97%E6%98%9F

その記事によると、実際この彗星の明るさは大したもので、昼間でも空に見え、夜はその明かりで物の影が映ったそうですから、この絵は芸術的誇張ではなく、実景に近いものだったろうと思います。