顕微鏡の話(その2) ― 2007年06月13日 21時54分47秒

*** 一晩、ぐっすり寝てすっきりしました。***
さあ、扉がパカッと開きました。
この顕微鏡について書く前に、アンティーク顕微鏡について、ちょっと思うところを記しておきます。
▲ ▲ ▲
真鍮の黄金のきらめき。どっしりとした重厚な雰囲気。古き時代の科學の面影。
アンティーク顕微鏡は、理科室趣味の徒にとって、ぜひとも手元に置きたいアイテムの1つです。しかも、質さえ問わなければ、わりと容易に購入できるのもうれしい点。
比較的廉価なのは、ひとえに流通量が多いためで、eBayでも常時大量に売り買いされていて、これはアンティーク望遠鏡と好対照です。その流通量から類推すると、19世紀当時においても、顕微鏡は天体望遠鏡に比べて、桁違いに多く作られたのではないでしょうか。
眺める対象としては、控えめな天界の住人よりも、視野いっぱいに広がる「ミクロの驚異」のほうが一般受けしたのは、争えない事実だろうと思います。また、夜間に使われる天体望遠鏡に比べ、顕微鏡はそれだけ光量を無駄にする余裕があり、実用的な光学精度も甘めでよかった…という事情もあるでしょう。(これは地上望遠鏡と天体望遠鏡を比べても同じことがいえます。その意味で、当時の顕微鏡と対になるのは、天体望遠鏡ではなく、スパイグラスやオペラグラスなのかもしれません。この2つも現在大量にアンティーク市場に流通しています。)
後者のことは、「学研の科学」の付録を見ても肯かれます。総プラスチック製の顕微鏡でも、対象さえ選べばそれなりに楽しめますが、学研のノウハウをもってしても、付録の望遠鏡が天体観測可能なレベルに達したことはかつてなく、月のクレーターすら満足に見えないのが実情です。
▲ ▲ ▲
さて、そんなわけで、アンティーク顕微鏡自体は、ありふれた存在ともいえるのですが、写真の顕微鏡には1つ大きなアピールポイントがあります。それは…
(と、もったいぶりつつ、さらに明日に続きます。)
さあ、扉がパカッと開きました。
この顕微鏡について書く前に、アンティーク顕微鏡について、ちょっと思うところを記しておきます。
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真鍮の黄金のきらめき。どっしりとした重厚な雰囲気。古き時代の科學の面影。
アンティーク顕微鏡は、理科室趣味の徒にとって、ぜひとも手元に置きたいアイテムの1つです。しかも、質さえ問わなければ、わりと容易に購入できるのもうれしい点。
比較的廉価なのは、ひとえに流通量が多いためで、eBayでも常時大量に売り買いされていて、これはアンティーク望遠鏡と好対照です。その流通量から類推すると、19世紀当時においても、顕微鏡は天体望遠鏡に比べて、桁違いに多く作られたのではないでしょうか。
眺める対象としては、控えめな天界の住人よりも、視野いっぱいに広がる「ミクロの驚異」のほうが一般受けしたのは、争えない事実だろうと思います。また、夜間に使われる天体望遠鏡に比べ、顕微鏡はそれだけ光量を無駄にする余裕があり、実用的な光学精度も甘めでよかった…という事情もあるでしょう。(これは地上望遠鏡と天体望遠鏡を比べても同じことがいえます。その意味で、当時の顕微鏡と対になるのは、天体望遠鏡ではなく、スパイグラスやオペラグラスなのかもしれません。この2つも現在大量にアンティーク市場に流通しています。)
後者のことは、「学研の科学」の付録を見ても肯かれます。総プラスチック製の顕微鏡でも、対象さえ選べばそれなりに楽しめますが、学研のノウハウをもってしても、付録の望遠鏡が天体観測可能なレベルに達したことはかつてなく、月のクレーターすら満足に見えないのが実情です。
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さて、そんなわけで、アンティーク顕微鏡自体は、ありふれた存在ともいえるのですが、写真の顕微鏡には1つ大きなアピールポイントがあります。それは…
(と、もったいぶりつつ、さらに明日に続きます。)
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