顕微鏡の話(その3) ― 2007年06月14日 20時55分33秒

台座部の拡大です。
真鍮表面のラッカー被膜が剥げて、かなり見苦しい状態になっていますが、注目すべきはその刻印。
E. Deyrolle
PARIS. 46, Rue du Bac
そう、これこそ、あのデロールが売っていた顕微鏡なのです。
以前の記事(http://mononoke.asablo.jp/blog/2007/03/25/1344543)でも書いたように、デロールはもともと手広く科学教材を扱う店であり、顕微鏡の販売も行っていました。
この顕微鏡も、あの写真のような感じで店内に陳列されていたのか…と思うと、博物趣味で沸騰していた、当時の熱気がじかに感じられるようです。遠い日の、遠い国の博物学の薫りに、一瞬陶然となります。
もっとも、デロールに顕微鏡を一貫生産する技術があったとは思われず、この「デロール・ブランド」は、他の光学メーカーに委託して作らせた、いわゆるOEM製品ではないでしょうか(顕微鏡のことはよく知らないのですが、望遠鏡だと当時そういう例はよく聞きます)。
(この項、まだ続く)
真鍮表面のラッカー被膜が剥げて、かなり見苦しい状態になっていますが、注目すべきはその刻印。
E. Deyrolle
PARIS. 46, Rue du Bac
そう、これこそ、あのデロールが売っていた顕微鏡なのです。
以前の記事(http://mononoke.asablo.jp/blog/2007/03/25/1344543)でも書いたように、デロールはもともと手広く科学教材を扱う店であり、顕微鏡の販売も行っていました。
この顕微鏡も、あの写真のような感じで店内に陳列されていたのか…と思うと、博物趣味で沸騰していた、当時の熱気がじかに感じられるようです。遠い日の、遠い国の博物学の薫りに、一瞬陶然となります。
もっとも、デロールに顕微鏡を一貫生産する技術があったとは思われず、この「デロール・ブランド」は、他の光学メーカーに委託して作らせた、いわゆるOEM製品ではないでしょうか(顕微鏡のことはよく知らないのですが、望遠鏡だと当時そういう例はよく聞きます)。
(この項、まだ続く)
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