東京天文台・夏(1) ― 2007年07月02日 21時34分44秒
「国立天文台・三鷹キャンパス」というのが今では正式名称。
しかし、ここでは懐かしい「東京天文台」の名で呼ぶことにします。
東京天文台は、明治11年(1878)本郷に創設され、10年後に麻布に移転、さらに大正13年(1924)に観測適地を求めて東京の西郊・三鷹の地に引っ越してきました。
今でこそ住宅地に囲まれていますが、当時は草深い武蔵野の真っただ中。
今もキャンパスの中には、昔の武蔵野の面影が残ります。
濃い影を落とす緑のトンネル。
今がいちばん緑の濃い季節でしょうか。
ところで、あまり人の意識に上らないことかもしれませんが、私が生い育った土地である東京を訪れたとき一番懐かしく感じるのは、実は土の色なのです。土が茶色い、というのは関東の人間にとっては当たり前のことですが、西の方に行くと土は必ずしも茶色くないんですよ。雨が降らないときは何か灰色っぽい色をしています。
よその土地で暮らすようになって、関東ローム層のあの温かい土の色に改めて愛着を覚えるようになりました。
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