東京天文台・夏(2)2007年07月02日 21時39分38秒


かまぼこ型の不思議な形の建物。
1924年に建てられた、ゴーチェ子午環用の観測施設です。
古びたクリーム色の外壁に、薄曇りの柔らかい夏の日が当り、植物の緑と美しいコントラストを見せていました。

以下、案内板より。

「子午環は、子午線上の天体の位置(赤経と赤緯)を精密に観測できるように工夫された望遠鏡です。そのため、子午線面内(南北方向)でのみ正確に回転する仕組みになっています。このゴーチェ子午環は1903年フランス製で、1904年当時の価格にして約2万円で購入されました。その頃天文台があった港区麻布の地でしばらく試験的に使用されましたが、1924年に天文台が三鷹へ移転した後、主要観測装置として本格的に稼動し、恒星や月、惑星の位置観測に長い間活躍しました。なお、1923年の関東大震災時は、移転作業のために梱包されていて被害をまぬがれました。」

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