ファーブル昆虫館(虫の詩人の館)(3) ― 2007年07月09日 06時03分58秒
もう一つのおみやげは、当然ながら昆虫です。
コノハチョウの標本2種(上:リンボルギコノハチョウ、下:イワサキコノハ)。
あまり華やかさはありませんが、擬態の例として昆虫図鑑には必ず出てくるので、何となく古馴染みの懐かしさを感じました。(羽の裏が枯葉そっくりの模様をしていて、羽を閉じて枝に止まると、どこに蝶がいるのか全く分らなくなってしまうという、あれです)。
棚から「これをください」と差し出すと、村岡さんというボランティアスタッフが、それを見るなり、「あー、こりゃ私が捕ったやつだ」と言いながら、小刻みにふるえる手で―というのは、だいぶお年のようでしたので―袋に入れて下さいました。「蝶に関心がおありですか」と聞かれたのですが、相手は筋金入りの昆虫マニアかと思うと気後れして、「いえ、まあそういうわけでは…」とモゴモゴ。この辺が、似非(エセ)の弱いところです。
それにしても「商品」がスタッフのお手製というところがいいですね。多くの人が手弁当で運営を助けているのがよくわかります。
「Doleschallia bisaltide borneensis イワサキコノハ/採集年月日 1995年9月/採集場所 マレーシア、サラワク、カッピト、ピラ」というように、採集データがしっかりしているのは流石。単なる土産物以上の、学術的にもしっかりとした標本です。
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