東京天文台・初冬~定点撮影の試み(1)2007年11月18日 11時37分35秒


ちょうど1週間前、ブログが縁で知り合いとなったYさん、Sさんとご一緒に、旧東京天文台(三鷹)を散策する機会がありました。

同天文台はこの夏訪問し、記事にも書いたので、今回はちょっと趣向を凝らして、昔の絵葉書と同じ位置から写真を撮ることに挑戦してみました。今昔の時の流れを実感しようというわけです。

まず1枚目は、現在の第一赤道儀室。絵葉書では「八吋(インチ)赤道儀室」と書かれています。(この絵葉書は、大正末年ごろに日本天文学会が発行したもの。)

大正10年(1921)建設の、現存する中では最古の建物です。

東京天文台・初冬~定点撮影の試み(2)2007年11月18日 11時41分05秒


こちらが現在の写真。

絵葉書と同じ角度だと木々の葉でまったく建物が見えないので、もう少し前に寄って撮りました。

絵葉書では、左手にプラタナス、中央に松が見えます。最初はこれが目印になると思ったのですが、現地に行って見ると、もはやそれらしい木はありませんでした。仕方がないので、プラタナスと同じ位置にイチョウを入れて、それらしく撮ってみました。

人事は移ろえども、天然自然は変らぬもの…というのが通常の感慨なんでしょうが、ここでは逆で、建物の外観はほとんど変らないのに、植物の生命力の旺盛なことに驚かされました。