ATM…鏡面磨きの時代2008年02月07日 22時51分48秒


(前回のつづき)

ATM と言っても、現金自動預け払い機のことではありません。
天文マニア(の一部)がATMと言った場合、それはしばしば Amateur Telescope Making / Maker(アマチュアによる望遠鏡製作/アマチュア望遠鏡製作家)を意味します。

1920年代にアメリカの片隅で芽吹き、30年代に花開いた、反射望遠鏡の自作ブーム。多くの天文ファンが、寝食を忘れて鏡を磨き、自作望遠鏡でうっとりと星を眺めた時代が、かつてはありました。

そのことを綴るには、自作派天文マニアの聖地、アメリカ・バーモント州にあるステラフェーンと、その開祖ラッセル・ポーターとアルバート・インガルスのことを書かねばなりませんが、今日はとりあえずリンクだけ張っておきます。明日以降、かいつまんでノートしようと思います。

★ステラフェーン公式サイト
 http://stellafane.org/

★Wikipedia ステラフェーン
 http://en.wikipedia.org/wiki/Stellafane

★Wikipedia ラッセル・ポーター
 http://en.wikipedia.org/wiki/Russell_Williams_Porter


写真は、インガルスが編んだ記念碑的著作“AMATEUR TELESCOPE MAKING”(1928)の口絵で、描き手はラッセル・ポーターその人。題して、"3A.M. AND STILL AT IT"「午前3時、なおもまだ」。

深更に及んでも黙々と鏡面磨きを続ける男性。夜の気配がひたひたと伝わってくるような絵です。