天文時計の古絵葉書2008年02月21日 23時09分22秒

最近買った紙物。

ドイツと接するフランス・アルザス地方の町、ストラスブールの大聖堂に鎮座する、有名な天文時計を描いた絵葉書。1900年頃、地元メーカーが売り出したものです。

この天文時計には長い歴史があり、現在のものは3代目にあたります。
初代の天文時計は14世紀に作られ、その後2代目が16世紀に、そしてこの3代目が19世紀に作られました。(基本的な機能・デザインは、初代のころから大きな変化はありません。)

下のWikipedia の写真もあわせて見ると、壮麗さがより伝わると思います。時刻、月日、惑星の位置、月齢などを表示する様々な目盛板が、クロックパンクな味わい。

★Wikipedia: Strasbourg astronomical clock
 http://en.wikipedia.org/wiki/Strasbourg_astronomical_clock

この絵葉書は、メカニカル・ポストカードと呼ばれるタイプで、右側のホイールを回すと、上部に開いた窓からいろいろな人物が順繰りに現れます。と言っても、ホイール自体に人物が描かれていて、それが窓から見えるだけなので、仕掛けとしてはごく単純。むしろその素朴なおもちゃっぽい感じが「味」だと思います。

古風な多色石版画を用いた刷りも味わいがあります。


(※天体の運行を表わす機械装置ということで、プラネタリウムにカテゴライズしておきます。)