史上最大の天球儀(たぶん) ― 2008年09月02日 22時17分09秒
20世紀初頭のステレオ写真より。
エッフェル塔に伍してそびえる大天球儀。1900年に行なわれたパリ万博の光景です。
結構有名な建物のようなんですが、中はどうなっていたのか、正確にはどれぐらいの大きさがあったのか、ちょっと情報が少なくて不明です。
ウィキペディアの記事(http://en.wikipedia.org/wiki/Globe_C%C3%A9leste)によれば、内部は椅子席になっており、観客の眼前で太陽系の運行を表す大パノラマが展開したようです。一種のプラネタリウムのような出し物だったのでしょう。
この年は19世紀最後の年というわけで、過ぎ去った世紀を回顧し、来るべき世紀を展望しようという趣旨の博覧会だったようですが、この途方もない大きさの天球儀はいったい何を訴えたかったんでしょうか。外側に描かれている伝統的な星座絵は、ちょっとアナクロな感じもします。まあ何にせよ奇想の建築であることは間違いありません。
ちなみにエッフェル塔の方は、前回、1889年のパリ万博でお目見えしています。
最近のコメント