驚異の名月(下)2008年09月14日 18時30分01秒

プレパラートの中央に、ポチッとしたものが見えますか?
大きさはほぼ1ミリ角。
昨日の写真は、このマイクロフォトグラフ、つまり極小の写真をプレパラートに封入したものを顕微鏡で見た映像なのでした。

マイクロフォトグラフというのは、19世紀半ばに発明されて以来、一時はかなりの人気を博したもののようです。ステレオ写真同様、一種の視覚玩具というか、ピープショウ的な興味を掻き立てたのでしょう。

メーカーとして最も有名なのは、創始者のJohn B. Dancer(1812-1887)という人で、彼とマイクロフォトグラフの背後には、いろいろ人間臭いドラマがあったらしいのですが、その辺を書くと長くなりそうなので、稿を改めます。

 ★

さて十五夜。当地は雲で月は拝めそうにありません。でも、虫は盛んにいい声で鳴いています。薄も切ってきたし、お団子もそなえました。皆さんのところはいかがですか?

 ★

ちなみに写真の背景は、アポロが撮影した月の写真集『フルムーン』(新潮社刊)。

コメント

_ ami ― 2008年09月14日 21時17分58秒

お月見の夜に、こんばんはです

今夜は雲が多くて、みえたりみえなかったりという感じです
(お供えは、もう食べちゃって残ってません)

おつきさま、そんなちっちゃい所に写ってたんですか
でも、100年経ってもお変わりなく…

写真のおつきさま、うさぎさんの耳が左側にあります?
いつもとは違う表情にみえました

_ 玉青 ― 2008年09月15日 06時28分05秒

これから雲行きが怪しくなるそうですから、夕べチラッとでも見えたのは、まあまあ上の部ですね。

おっしゃるとおり、あの写真は左右(東西)が反転しています。たぶん天体望遠鏡を通して撮影した関係でしょう。肉眼でも、鏡に写せばあんな表情が見られますね。いわば鏡の国のお月様です。

_ SBOD ― 2008年09月29日 23時14分19秒

The photo is really shocking. I know only that the technology was used for military, I have no idea why they made such tiny astrophotography and how could the folks ensure the quality of the photography.

I can read a few Japanese. If you want to reply in your mother tongue, please feelfree to do so.

PS. I collected some old astrophotography. Please enjoy. :-)

_ SBOD ― 2008年09月29日 23時15分21秒

_ 玉青 ― 2008年09月30日 20時04分37秒

SBOD様

マイクロフォトグラフは、確かに容易に軍事目的に転用可能な技術でしたが、そうした実用目的を離れて、メーカーも顕微鏡マニアも、純粋に「珍奇な玩具」として享受してきたところに、当時の文化的爛熟というか、豊かさを感じます。

リンク先、拝見しました。
古い天文写真は、私も大好きです。もちろん技術的には現代の方が進んでいるわけですが、古写真には当時の宇宙に寄せる思いが凝縮しているようで、深い情趣を感じます。

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