鉱物王国の地図…クール『鉱物界図説』 ― 2008年11月24日 18時40分23秒
(↑照明に失敗。ビニールカバー越しに撮ったので表紙もテカッています。)
今日は一日冷たい雨。でも、静かに雨の音を聴きながら過ごすのは割と好きです。
ここしばらく天文の話題が途切れていますが、もう少し鉱物ネタで続けます。
★
以前取り上げたクールの『鉱物界図説』。
記事を書いた後に発注した本がついに届きました。
◆J.G.von Kurr,
Das Mineralreich in Bildern
Verlag von Schreiber und Schill (Stuttgart und Esslingen), 1874 (第2版)
この本のタイトルは、英訳本ではThe Mineral Kingdom。
分類学でいう「キングダム」は、動物界とか植物界というときの「~界」の意味ですが、素朴に「鉱物の王国」と訳した方が、何か楽しい雰囲気ですね。王様やお妃がいて、騎士がいて、仕立て屋がいて、農夫がいて…そんなイメージが浮かんできます。
この本の場合、表紙絵がいっそう童話めいた印象を与えます。
鉱石の分析に余念のない童子(上)、エッチラオッチラ鉱脈を掘り進むヒゲのおじさん(左右)、水晶を掘り出す小人たち(中央)、そして松明を手に地底世界を行く謎の一団(下)。
この表紙を見ただけでも、この本が学問的な著作というよりは、児童生徒や一般向けの楽しい入門書であることが分かります。欧米では既にこの時期、鉱物趣味がずいぶんポピュラーな存在になっていたのでしょう。
(この項続く)
今日は一日冷たい雨。でも、静かに雨の音を聴きながら過ごすのは割と好きです。
ここしばらく天文の話題が途切れていますが、もう少し鉱物ネタで続けます。
★
以前取り上げたクールの『鉱物界図説』。
記事を書いた後に発注した本がついに届きました。
◆J.G.von Kurr,
Das Mineralreich in Bildern
Verlag von Schreiber und Schill (Stuttgart und Esslingen), 1874 (第2版)
この本のタイトルは、英訳本ではThe Mineral Kingdom。
分類学でいう「キングダム」は、動物界とか植物界というときの「~界」の意味ですが、素朴に「鉱物の王国」と訳した方が、何か楽しい雰囲気ですね。王様やお妃がいて、騎士がいて、仕立て屋がいて、農夫がいて…そんなイメージが浮かんできます。
この本の場合、表紙絵がいっそう童話めいた印象を与えます。
鉱石の分析に余念のない童子(上)、エッチラオッチラ鉱脈を掘り進むヒゲのおじさん(左右)、水晶を掘り出す小人たち(中央)、そして松明を手に地底世界を行く謎の一団(下)。
この表紙を見ただけでも、この本が学問的な著作というよりは、児童生徒や一般向けの楽しい入門書であることが分かります。欧米では既にこの時期、鉱物趣味がずいぶんポピュラーな存在になっていたのでしょう。
(この項続く)
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