(↑画面右側が白っぽいのは光の反射)
1872年のしし座流星群。
輻射点から四散する流星の軌跡を、1枚の絵に重ね合わせたものでしょう。
これだけ見ると、華麗な花火そのもの。
ほの白く浮かび上がる、アルプス山脈の稜線が、幻想的な美しさを見せています。
天空の壮大なドラマも知らぬ気に、静かに眠る山村の描写もいいですね。
これも元絵はギユマンの『天空』ですが、地上の景色は、ここでもドイツ風(スイス風?)に改変されています。なお、「しし群」の絵は、1877年に『天空』の第5版が出た際、新たに付加されたもの。
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