石井研堂『理科十二ヶ月』を読む(その3)2009年02月20日 06時55分33秒

(「陶器の手製」1 … 次の画像に続く)


『理科十二ヶ月』を読んでいると、ところどころ「むむ!」と思う記事にぶつかります。
たとえば、画像として載せた上の記事。
第三分冊『花の錦』に収められた「陶器の手製」という文章です。

要は「ありあわせの道具と材料で陶器作りに挑戦したが、できたのは中途半端な土器だった」という、何だかヤマもオチもない、妙な文章なんですが、このリアルな筆致は、研堂が絶対に自分で試して、それを書いたんだろうと思います。

常識のある人は、普通こういう行動はとらないものです。これを読むと、研堂はやっぱり変な人だなあ…と思いますが、これは勿論ほめ言葉です。

主人公の名前が、途中で秋山さんから春川さんに変ってしまったのは一寸どうかと思いますが、「兎も角も、自分で焼きましたのは、えらい奮発でした」。

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