ハレー彗星物語 1910-19862009年05月25日 21時31分55秒

さて例の派手目の男女。
ニットの胸元を見ればもうお分かりですね。
「1986」という数字と彗星の柄。

あの写真は、上の本の裏表紙からスキャンしたものでした。
この本は、前回のハレー彗星接近(1986年)を当て込んだ本で、内容はそのもう1つ前の接近年、すなわち1910年に巷にあふれたハレー彗星グッズをひたすら紹介したものです。

■Halley’s Comet Memories of 1910
 Roberta Etter & Stuart Schneider
 Abbeville Press, 1985

これはすごい。「1910年のハレー彗星モノ」だけでも、優に1冊の本になるのですから、まさに天文古玩道に終わりなしです。

収録されたコレクションの充実ぶりが素晴らしく、20世紀初頭の空気をまとったハレー彗星のイメージがこれでもか!というほど詰っています。まさにイメージの宝庫。たぶん、これまで方々で引用されてきた当時のコミカルなハレー彗星の絵は、ほとんどここに収録されているんじゃないでしょうか。一般の彗星愛好家にとっても、天文古玩趣味の徒にとっても、お手元に置かれて決して損はない1冊。古書サイトに当たれば今でも購入可能です。

1910年のハレー彗星といえば、彗星の尾が地球に接触して、人類が滅亡すると大騒ぎになったことで有名。何かと話題の多いハレー彗星ですが、その中でも特に話題豊富な回帰年でした。そのせいか1910年のハレーグッズはコレクターも多いようで、オークションでもいい値が付いています。

引き換え1986年のハレーグッズはあまり人気がありません。次にやって来る2061年に、同じ企画の本が編まれるかどうか?そして現在二束三文のグッズに価値が生まれているかどうか? あまり期待はできませんが、でもこればかりは予測が立たないですね。(そもそも人類が無事に彗星を迎えられるのかどうかも…)

(この項つづく)